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アイデアを形にする一点突破のプロフェッショナル in 日本元気塾

Toksy、prayforjapan.jpを生み出した次世代クリエイターに迫る

日本元気塾オンラインビジネスキャリア・人
更新日 : 2012年03月01日 (木)

第7章 クリエイティビティで人の心を揺り動かす

鶴田浩之氏

鶴田浩之:  13歳で初めてサイトをつくり、1カ月で150万人くらいの人が見てくれたとき「年齢や住んでいる地域、学歴、経験みたいなものは関係ない、そんな時代にこれからはなるんだろうな」と漠然と感じていたのですが、今回、二十歳でprayforjapanをつくって確信しました。

人が本当に共感できたり、便利だと感じるものは自然と広まっていく。そういうものができたと、今改めて感じています。震災直後は「拡散希望」という言葉がTwitterでたくさん使われていましたが、本当に価値のある情報は「拡散希望」なんて書かなくても広まっていました。ものづくりにしてもビジネスにしても、やっぱり真摯にやることが大事だと感じます。

最後に僕の会社のことを紹介させてください。株式会社Labitは、若いメンバーでwebサービスの企画・開発をしています。年齢を強調してるんですけど、僕は今二十歳なので、この年齢を1つの強みにして、一番若いスタートアップの成功事例をつくりたいと思いっています。

つくったものを紹介すると、先日「すごい時間割」というアプリを公開しました。これは大学生向けの時間割共有サービスで、時間割をスマートフォンやFacebookに登録しておくと、同じ授業を取っている人同士で情報交換したりコミュニケーションできたりします。今はグルメサービスを根本的につくり直すアプリを開発中です(※本セミナー開催の2011年10月現在)。

僕のものづくりの基本は「自分が欲しいと思ったものを自分の手でつくる」ということです。技術力がなかった頃は「こういうサービス、アイデアはあるけどつくれない」ということばかりでした。これは例えば、小学校のときにピアノを上手に弾ける子を見て「自分もああいうふうに弾けたら楽しいだろうな」と思ったのと同じです。それが悔しくて、これまで勉強しながらいろいろなものをつくってきました。

prayforjapanもそうですが、これからも人々の感情を揺り動かすようなクリエイティビティあふれるものを、つくり続けていきたいと考えています。

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関連書籍

『PRAY FOR JAPAN ‐3.11世界中が祈りはじめた日』(講談社/prayforjapan.jp編集)

prayforjapan.jp
講談社


該当講座

未来をつくるイノベーションシリーズ  
第2回 アイデアを形にする一点突破のプロフェッショナル
山下博巨 (株式会社オンザボード最高情報責任者)
鶴田浩之 (株式会社Labit代表取締役 / 慶應義塾大学環境情報学部在籍中)
米倉誠一郎 (日本元気塾塾長/法政大学イノベーション・マネジメント研究科教授/ 一橋大学イノベーション研究センター名誉教授)

山下博巨(株式会社オンザボード最高情報責任者)、鶴田浩之(株式会社Labit代表取締役)
米倉誠一郎(日本元気塾塾長/一橋大学イノベーション研究センター長・教授) 
『Toksy』『prayforjapan.jp』、3.11東日本大震災後に立ち上がった2つの「日本を元気にする」WEBサービスの、生みの親である二人をゲストにお招きします。「技術力」という強い武器をもつお二人の、プロデューサー的視点、周りを巻き込むリーダーシップ、プロジェクトの進め方や、人の役に立つモノづくりへのこだわりを通じて、自分自身の強みをどう生かしたら「アイデアを形にする」ことができるのか考えていきます。


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