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今読むべき新刊書籍12冊 -2018年5月-

「個人が力を伸ばしていくための本」、「センスの良さと知性を兼ね備えた本」が続々と入荷している六本木ヒルズライブラリー。今月届いた本は何?

新着本からお薦め書籍をご紹介します。


『遅刻してくれて、ありがとう』。この不思議なタイトルの本は、『フラット化する世界』の著者、トーマス・フリードマンの新刊。世界がグローバルになり、相互に繋がっていくことを 『フラット化する世界』でいち早く指摘したフリードマンでさえ、予測できず、驚くような変化ばかり起きる今日に、惑わされているといいます。
 
その根本にあるのは、テクノロジーの進展の急激さ。人や文化が、あまりにも激しい技術イノベーションや、それがもたらす市場への影響について行けなくなっているのではないか? 誰かが想定外に遅刻でもしてくれない限り、私たちはゆっくり立ち止まってモノを考える暇もない、と続きます。
 
元来、中東問題を専門とするジャーナリストとして、ベイルート、エルサレム等に駐在し、ピューリッツア賞も受賞した彼は、最近の世界は、私が後にしてきた中東のように力と力のぶつかり合いになっている、と述懐します。
 
世界の技術、社会、文化、政治を幅広く俯瞰しながら、彼個人の原点である「ミネソタ」を振り返る旅はどこへ続くのか?
 
広範なリサーチによる膨大な情報を、楽しんで読める一冊にするフリードマンの力量が冴えています。





それでは、個人によって異なるこの社会との向き合い方に、より具体的に参考になる本は何か?
 
『働き方完全無双』と『ピーター・ティール』を続けて読むと、一見、接点のなさそうな二人が、「他人を気にしない。が、人とうまく関わっていく自分なりの方法を確立している」という共通点があることに気づくでしょう。
 
そのベースになるのは、他人と違うコトを起こし、必死で考えてきた経験からくる自信でしょうか。
 
3タイトルとも、最初から最後まで全部読み通さなくても、確実に面白さを拾える本です。


(ライブラリー・アドヴァイザー:小林 麻実



遅刻してくれて、ありがとう 上 常識が通じない時代の生き方

トーマス・フリードマン : 伏見威蕃
日本経済新聞出版社

働き方完全無双

ひろゆき
大和書房

ピーター・ティール

トーマス・ラッポルト : 赤坂桃子
飛鳥新社

暗闇でも走る - 発達障害・うつ・ひきこもりだった僕が不登校・中退者の進学塾をつくった理由

安田祐輔
講談社

現代アートとは何か

小崎哲哉【著】
河出書房新社

もうひとつの脳

R・ダグラス・フィールズ : 小西史朗
講談社

内部告発てんまつ記—原子力規制庁の場合

松田文夫
七つ森書館

FUTURE INTELLIGENCE

スコット・バリー・カウフマン : キャロリン・グレゴワール
大和書房

ビジネススクールで教えている武器としてのITスキル

グロービス経営大学院 : 嶋田毅
東洋経済新報社

分断した世界—逆転するグローバリズムの行方

高城剛
集英社

トマト缶の黒い真実

ジャン=バティスト・マレ : 田中裕子
太田出版

旅する江戸前鮨- 「すし匠」中澤圭二の挑戦

一志治夫
文藝春秋


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