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ライブラリー新着書籍 11月のおすすめ本

「個人が力を伸ばしていくための本」「センスの良さと知性を兼ね備えた本」が続々と入荷している六本木ライブラリー。今月届いた本は何? 新着本からお薦め書籍をご紹介します。

上位1%の最富裕層の人々が、ますます国中の富の多くを保有しているという米国。労働分配率も低下し、ふつうの人々が、以前よりも暮らしが苦しくなっていると感じていることが、世界に広まった"反ウォールストリート・デモ"の根底にあるとも言われています。
米国中に、そしてそこから世界中に広まっている厭世観の底流となるのは、所得格差。
ネットでの有力ブログメディアである"ハフィントン・ポスト"の主、アリアナ・ハフィントンが出版した本の邦題は『誰が中流を殺すのか』。
現状分析に終わらずに、提言し、行動し続ける彼女の姿勢から目を離すことはできません。

同じように米国とグローバルな経済状況をよく理解していながらも、いつもポジティブなトム・ピーターズ。企業経営ってこんなにも面白いんだ ! という楽しさを教えてくれてもう何年になるでしょうか。
とにかくデザイン重視。セクシーなプロジェクトやドキドキする恰好いい仕事を追い求めなくては ! という昨今の自己啓発本のメッセージは、みんなピーターズが作り出したものです。
久々の新刊は『エクセレントな仕事人になれ !』。やはり熱くて楽しくて、明日も頑張ろうと素直に思える一冊です。

外から見ていると、何でこのようになってしまうのかな、と思うような行き過ぎも目に付く米国。それでもやはり、傑出した人物を生み出す懐の深さもあるのですよね。
誰もが2-3のエピソードは知っているけれど、決して全部を知ることはなかったスティーブ・ジョブズ。その公認自伝はかなりのボリュームです。しかしそれでも、一人の人を知るにはまだまだ足りないものがあるのだなあと感じさせてくれました。

どんな人でも、精一杯生きることはできると教えてくれたのではないでしょうか。

(ライブラリーアドバイザー:小林 麻実)
                           

誰が中流を殺すのか—アメリカが第三世界に墜ちる日

アリアーナ・スタシノポウロス・ハフィント【著】,森田浩之【訳】
阪急コミュニケーションズ

エクセレントな仕事人になれ!—「抜群力」を発揮する自分づくりのためのヒント163

トマス・J.ピーターズ【著】 杉浦茂樹【訳】
阪急コミュニケーションズ

スティーブ・ジョブズ 1

ウォルター・アイザクソン【著】,井口耕二【訳】
講談社

政治家はなぜ「粛々」を好むのか—漢字の擬態語あれこれ

円満字二郎
新潮社

ミシュラン三つ星と世界戦略

国末憲人
新潮社

海の大国ニッポン — 東大の最先端頭脳が解き明かす日本の海の不思議と可能

東京大学海洋アライアンス
小学館

ワニの黄色い目〈上〉

パンコール・カトリーヌ【著】高野優【監訳】池畑奈央子【訳】
早川書房

ワニの黄色い目〈下〉

パンコール・カトリーヌ【著】高野優【監訳】池畑奈央子【訳】
早川書房

チベットの祈り、中国の揺らぎ—世界が直面する「人道」と「経済」の衝突

ティム・ジョンソン【著】,辻仁子【訳】
英治出版

この時代を生き抜くために

牛島信
幻冬舎

伊勢丹のうちごはん — 有名シェフ26人によるおうちでつくれるオリジナルレシピ

伊勢丹
幻冬舎

アイデアの99%—「1%のひらめき」を形にする3つの力

スコット・ベルスキ【著】,関美和【訳】
英治出版

職業は武装解除

瀬谷ルミ子
朝日新聞出版

細マッチョ肉体改造法—チャンピオンを作った短時間の頭脳派メソッド

古家政吉
講談社

ご先祖様はどちら様

高橋秀実
新潮社

ダイジェストでわかる外国人が見た幕末ニッポン

川合章子
講談社

独裁者の教養

安田峰俊
星海社


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